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日本パルプモウルド工業会
〒446-0056
愛知県安城市三河安城町2丁目20-1
TEL:0566-76-3101
FAX:0566-76-1120
事務局担当:石川
 
 

包装資材のライフサイクル・アセスメント(LCA)は、その生産からユ−ザ−の手許までの輸送、さらにはパッケ−ジされて製品が出荷されるまでの環境負荷、つまりト−タルのCO2の排出量で評価される。パルプモ−ルドが工業製品の梱包材として使われるようになったことで、それまで主流をなしていた発泡スチロ−ルと、あらゆる点で比較されてきたが、環境負荷の面でも、どちらが環境にやさしいのか、と言うことでいろいろな論議がなされてきた。

ソニ−株式会社テクニカルサポ−トセンタ−は、2000年12月、紙パルプ技術協会が発行する 「紙パ技協誌」(第54巻12号)に、「ビデオカメラ用包装材のCO2排出量評価」という
テ−マで、以下のようなレポ−トを行なっている。 本報告は、ビデオカメラ用包装材として使用されている、段ボ−ル、古紙パルプモ−ルド、およびEPS、比較検討用として新品パルプモ−ルド、R−EPSの原料輸送から包装材製造、電気製品製造所納入までの CO2排出量評価を行ない、環境対応包装材の設計指針を得ることを目的とした。

ここでは、包装材の廃棄工程について考慮していない。パルプモ−ルドおよびEPSについて、市場から回収、焼却、埋め立て処理の比率、また埋め立てされた場合の環境影響評価について、デ−タの入手が困難なためである。 各包装材1個あたりのCO2排出量(KG)は以下の通りとなっている。

 
 
@古紙パルプモ−ルドは、包装材重量(85g)の1.5倍のCO2を排出する。100%古紙を用い ているため、原料調達に起因するCO2排出量が大幅に少ないが、成形・乾燥段階で全排出量の95%を排出している。乾燥前の成形品中に約70%含まれている水分を、約7%程度まで乾燥させるために液化石油ガスを燃料として消費するからである。パルプモ−ルド成形品の肉厚を薄くするなどの材料設計が必要である。
AEPS(包装材重量80g)の場合、古紙パルプモ−ルドの4.3倍のCO2を排出する。 CO2排出量の61%が水蒸気による発泡、成形過程から出ている。これは、かさ高い成形物を作製するために緩衝材料重量の約1.2倍の灯油を使用しているためである。
また、包装材を輸送する段階で、パルプモ−ルドが製品を積み重ねて輸送出来るため、嵩をEPSに比べて約1/5に抑えられるので、その分CO2排出を低減できる。従って、EPSの場合、成形品の体積、重量を削減すとともに、成形品の輸送距離をできだけ少なくするこるとが有効である。
 以上の結果、パルプモ−ルドとEPSの重量がほぼ80gと等しい場合、古紙パルプモ−ルドのCO2排出量はEPSに比べて77%削減できる。実際、製品重量が数KG以下の軽量な電子機器の包装材はパルプモ−ルド/段ボ−ルに置き換わっている。
 TV等の重量製品の場合は、現行のEPSと同程度の重量のパルプモ−ルドで緩衝特性などを満足させることは難しい状況である。パルプモ−ルドの重量をEPSの4倍以内に抑えることが必要になる。
なお、以上の結果は、包装材の廃棄工程を含めていない。今後、廃棄工程を含めたCO2排出量評価を試みる必要がある。